二大政党支配が3年余りで崩れ、今回選挙は、「第三極」争いが焦点のようにマスコミは報道しています。しかし、「第三極」は、二大政党を前提にし、それを補完するものではないでしょうか。
最初右よりの「日本維新の会」ができ、その反動性に国民の反発が高まると、「日本未来の党」をつくって、「維新」離れの国民をひきつけようとしています。日刊ゲンダイが「民主か自公かの時代は終わった」「維新か、未来か、の選択だ」と書いています。
日本を占領したアメリカの支配下で、財閥と軍国主義が復活し、それが安保体制として60年を超えて続いて来ました。安保体制の実行部隊が、自民党政治であり、民主党もその役を引き受けました。
安保絶対で、そこからの脱却など夢にも思わない、という政治を「自民党型政治」と呼ぶとすれば、二大政党も、「第三極」も「自民党型政治」の枠内です。
今の政治の行き詰りは、安保体制から来ており、それを脱却する方向を求めること無しには、堂々巡りだけです。民主党がそうであったように、日本未来の党も同じ道を歩むのではないでしょうか。民主党をつくって壊した、小沢一郎氏の参加がその証しのように思えるのです。
安保体制脱却を主張するのは日本共産党だけです。そこで、「日本共産党の主張は非現実的」「ヨーロッパの社会民主党のように政権につけないのは、日本共産党に責任がある」などと攻撃して来ます。
二大政党が行き詰り、「第三極」も同じ道をたどり、行き詰り打開はできない、そのことが国民的議論になってくれば(沖縄では米兵犯罪、危険なオスプレイ配備を無くすには基地を無くしかないとの世論が高まっている)、「自民党型政治」からの脱却が、政治日程に上ってくるはずです。そこへのステップとしての、今回選挙の意義をしっかり訴えて行きたいと思います。
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