安倍首相の下で、今解散風が吹き出しました。「ウソだろう」と思わせるような唐突な話だけに、不気味です。しかし、安倍首相は、2007年7月参院選大敗後、途中で政権を投げ出た前科があり、行き詰まる前に「解散」に打って出る、と言う見方ができるのではないでしょうか。
日本共産党は、7月段階から、安倍内閣打倒を呼びかけています。それは安倍内閣が、庶民を苦しめる消費税8%への増税、そして、靖国参拝・侵略戦争美化に続き、平和憲法否定の集団的自衛権行使閣議決定など、国民の批判に聞く耳を持たず、亡国の政治へと暴走しているからです。
安倍首相が中国の国家主席と会談したことがビッグニュースとして報道されました。しかし、隣国である、中国、韓国との首脳会談が、これまで安倍内閣でなぜ出来なかったのか、が問題ではないでしょうか。安倍内閣になって急速に強まった、靖国参拝・侵略戦争美化など「歴史修正主義」こそ元凶です。日本の政治リーダーに求められているのは、侵略戦争責任に対する真摯な姿勢であるにもかかわらず、安倍内閣はその真逆を行こうとしているからです。
安倍首相は、“創生「日本」”と称する議員連盟の会長であり、平沼赳夫最高顧問を擁し、極右の桜井よし子講師で勉強会をしています。外国人参政権反対、選択的夫婦別姓反対などの運動推進、そして「戦後レジームからの脱却」を目指しています。
「アベノミクス」とか何とか、はやり言葉をつくって、新しさを宣伝しても、戦前の(絶対主義的天皇制と言われる)軍国主義、強権政治への回帰願望が見え隠れし、日本国民だけでなく、世界からも「異常な安倍政治」と見られているのではないでしょうか。
安部政権打倒の国民運動の急速拡大が求められます。国民が情勢をつくり出し主導し、政治変革を起こしていく、そのプロセスが始まろうとしているのではないでしょうか。人生の最終版の私も、この国民運動に力を尽くしたいと決意しています。
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