安倍首相は、「行政の最高責任者は私」と云いながらも「責任をとって辞任する」とは言いません。森友学園への国有地不当値引を記録した公文書改竄の罪を、辞任した財務省の佐川局長一人に被せて、自らの責任を回避しようとしています。さらに、「関わっていたら、首相も国会議員も辞める」と答弁したために、安倍首相に関わる部分が公文書から削除されたのではないか。公文書改竄は官僚にとって「命取り」になることを承知の上で、安倍首相の言動を「忖度」したのではないか。そこまで忠誠を尽くす部下を「可愛く」思わないのか、など、安倍首相の対応は異常です。結局、自分は「間違っていない」と言い、自分以外が「悪い」と言い張る、異常性格者のような振る舞いではないでしょうか。
日本会議事務局長を務めた安倍首相が、「安倍首相頑張って」と子どもたちに唱和させる、森友学園の教育方針を肯定したからこそ、昭恵夫人が名誉校長に就任したのではないでしょうか。補助金詐欺容疑で逮捕拘留されている、籠池元理事長に「ハメられた」とでも言いたいところでしょう。財務省のセクハラ事務次官を「ハメられたかも」と言って、被害者を二度侮辱したのが、麻生財務大臣や自民党議員です。安倍内閣は、世論に追い詰められ、財務次官のセクハラを認め、退職金減額を発表しましたが、本人は否定を続け、謝罪を拒否し、セクハラ問題は全く解決していません。
自衛隊のPKO日報隠し、自衛隊員の国会議員脅しなど、文民統制に違反する実態が明らかになりました。憲法違反の「安保法制(戦争法)」強行採決、集団的自衛権行使容認を閣議決定した、暴走安倍内閣の下で、国民のための行政が、大きく歪められているのではないでしょうか。
安倍政権と自民・公明両党は、証人喚問、公文書改竄調査など、国民と野党6党の要求には応えず、「働き方改革」など問題法案を強行審議し、数の力で法案通過を狙っています。この安倍政権・自公両党の暴走は、戦前の軍部暴走を想起させます。国民に真実を隠し、反戦や民主主義の志向を弾圧・抑圧し、「神の国」「大東亜共栄圏」などと、今日「フェイクニュース(真実でないもの)」と称される虚偽・誇大宣伝で、国民を侵略戦争に駆り出し、多大な被害・犠牲を、国民に押し付けました。安倍首相は、口先では耳障りの良い言葉を並べますが、「ポツダム宣言をつまびらかには読んでいない」と言ったように、軍国主義を批判し、反戦・民主主義を擁護することを行け入れたくないのではないでしょうか。
異常事態を放置し、首相の「解散権」を脅しに使う、安倍暴走戦略は、昨年実施済みです。即ち、PKO日報隠しで引責辞任した稲田防衛大臣の後任人事で、安倍首相は内閣改造を強行、直ちに国会冒頭で解散しました。民主党が「希望の党」に惑わされ分断され、小選挙区での、野党共闘統一候補づくりが困難になる中、共産党の犠牲的活動で野党共闘を前進させて頑張りましが、自公与党が3分の2議席を確保しました。この安倍暴走戦略を2度と許してはなりません。
個人の尊厳を守る国民のための行政、権力を縛る憲法を生かした民主主義、恒久平和を目指す憲法9条を守る取組み、これらを旺盛に追求する運動を起こしましょう!「安倍九条改憲ノー」3千万署名を成功させましょう!これらの正々堂々たる運動こそ安倍暴走戦略を打ち破るものではないでしょうか。
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