今回の、炉心溶融に至る深刻な原発事故が、「想定外」の大地震・大津波のためだ、と言われますが、それで良いのでしょうか。
核分裂を利用する点で、原理を共有するのが、原爆と原発です。その違いは「制御しない」のが原爆であり、超高温と超爆発エネルギーで、大量殺戮兵器中最強のものです。これに対して、同じ核分裂を「制御して」原発を作っています。従って、制御不能になったものは、「原発」ではなく「原爆」なのです。
「想定外」の大地震で大災害が発生した、と言われます。それに紛れて、「想定外」の原発事故と言っています。しかし、それは「想定外」で「原爆」を起爆した、と言っているのと同じです。そんな「言い訳」は許されません。まさに原発は、制御によって存在し、制御不能を絶対起こさないことで存続できているのです。
東京電力福島第1原発1~4号機(3号機はプルサーマル型で昨年10月26日運転開始)で、炉心溶融に至る深刻な事故に対し、「制御」を最後まで試みるとともに、避難・放射能防災を直ちに実施する、これを、政府・政党が先頭に立って、全社会機関、全国民の協力で進めなければなりません。
今この一点に、全力を挙げるべきで、選挙どころではない、これが国民の声ではないでしょうか。
最近のコメント