東日本大震災の最後は放射能汚染です。放射性物質は、半減期が何十年、何百年と長い上に、別の放射性物質に壊変し放射線を出し続けます。放射線の被爆被害防止、放射性物質の閉じ込め管理を厳重に行うことで始めて、利用可能なのです。もし、それが出来なければ、「原爆」被害に至る大災害をもたらすもの、害毒を出し続けて消えないのが放射性物質です。
放射性物質を含む塵など微細粒子が外部に出れば、大気や海水のなかに拡散し、風や海流によって遠くに運ばれます。また、土の表面に付着した放射性物質がすき込まれると、土壌汚染は深く広く及びます。放射能汚染は大気と海、陸を覆い、生物の生存、その頂点に立つ人間の生存を脅かすに至ります。
岡山市南区内尾の県環境保健センターの大気測定で、放射性セシウムが初検出された、と報じられました。OOベクレルで人体に影響ない、と解説されています。しかし、放射線量計測器がない所に居る人間にとって安心はできません。全国民に放射線量計測器を配り、自分で測定し、判断して始めて、大丈夫と納得するのではないでしょうか。
放射性物質の封じ込めが破られたら、直ちに、どれだけの量が放出されたかを計測するシステムが無ければ困ります。封じ込めが破られることは無い、という「安全神話」・思い込みにより、そうしたシステムつくられていないのではないでしょうか。どれだけの放射性物質が放出されたか分からずに、大丈夫などと言えるでしょうか。全く無責任です。
いま求められているのは、すべての情報公開です。深刻な被害を生む可能性があっても、知らずに災害に遭わされたのではたまったものではありません。
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