昔「俸給取り」と言われ、夕方帰宅してステテコで散歩する姿に、やっかみ半分の非難の声が、農家、個人商店などから出ていたことを思い出します。しかし、明るい内に家に帰らず、過労死寸前まで働かされる。2つも3つも掛け持ちで働き、家庭と自らの健康を壊す「ダブルワーク」など、いまや貧困層となった、サラリーマン、労働者は、かつての中産階級の道から外れ、没落しています。
農家や個人商店は、後継者が居ない、継承が困難で、生産手段である土地・店舗・建物を手放さざるを得ない状況に陥っています。高度成長期には、農業、個人商店の子弟が労働者・サラリーマンへに移行しても、家族経営に調和(兼業が可能)していましたが、職場がブラック化するとともに、親も家業継承をあきらめたからです。
地方の疲弊、農村の崩壊、商店街のシャッター通り化(街の疲弊)等々、人々のため息しか聞こえない、希望の無い日本列島になっているのではないでしょうか。中産階級が没落し、子育て・教育に影響を及ぼし、子どもの貧困、貧困の連鎖が広がっています。社会が貧富の差で分裂しています。
資本主義は、社会的規制の下で始めて利潤第一主義を乗り越え、労働者や社会のための仕事をします。しかし、新自由主義(規制の緩和・無し)、大資本優先の政治によって、格差拡大・貧困増大を招きながら、それを誤魔化し、フェイクニュースを流し、国民に犠牲を強いながら暴走するのが、アベノミクス・アベ政治です。
アベ政治では、公文書の隠蔽・改竄などの公務員犯罪が拡大し、セクハラをしても「犯罪でない」と開き直り、権力で揉み消そうとし、道義は地に落ちています。しかし、安倍首相は、権力を握って離しません。資本主義・新自由主義の暴走、アベ政治の暴走、これを終わらせることが、中産階級の没落を防ぐことにつながるのではないでしょうか。
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