小田川・高梁川合流点付替えすれば、小田川水位が5m低下する、と国土交通省などが言っていますが、これはフェイクではないか、と疑問が出されています。合流点の高度差は、5mあっても、そのまま新旧合流点の水位差にはならない。小田川と高梁川両者の流量・流速の変化によって、実際の水位差は4m以下になる。これは、水の挙動をよく知る人の話で、国土交通省河川事務所も知っているのではないか、との事です。
今回真備町等水害の原因は、高梁川から小田川へのバックウォーターが大規模に発生し、小田川とその支川堤防の破壊を進めた、とされていますが、これもフェイクだという人がいます。高梁川から小田川に向け西流が発生した、という事実は目撃されていない、と言うのです。
小田川河道のジャングル樹林帯(国土交通省に伐採を要求すると野鳥保護のためと言って拒否!)にゴミなどが引っ掛かって流れを阻害し、小田川上流からの増水が滞留して水位を急上昇させ、堤防越流・決壊に至った、これが真相ではないか、と言うのです。堤防決壊が、小田川から支川への逆流入口付近で起きていることが、その証左だというのです。
この証言によれば、小田川上流での豪雨増水は、高梁川の水位上昇に阻まれ、小田川最下流の河道樹林帯に阻まれ、北側支川の末政川逆流口及び高馬川逆流口、そして、南側支川の真谷川逆流口で堤防越流・決壊を起こした、という、国土交通省調査委員会報告と全く異なる真相が明らかになって来ます。
また、ダムの緊急放流では、流入量と同量放流は認められていますが、それ以上放流は「殺人罪」該当の犯罪となる可能性があります。そもそも多目的ダムでは、治水のための空き容量確保は至上命令であるにも拘らず、利水優先でダムが運用され、治水は事実上後回し。一旦放流した後、ダム危機回避のため再放流すれば、下流の水位上昇が急激に増大し、犯罪性が強まることを知らなければなりません。ダム無し河川と違って、ダム放流後、下流になるほど水位低下に時間を要し、支川逆流、滞水が何日も続き、被害拡大を招いている事実を忘れてはなりません。
水の挙動を知り、今回の真備町等水害の真相を究明することが、今後の水防対策に不可避です。それを、国・県市町村に要求して行くことが、求められていると思います。治水対策を流域全体で総合的に取り組むことが緊急に求められています。
最近のコメント