気象庁と国土交通省合同テレビ会見で、台風10号への備えを早くせよ、避難せよ、と言いました。同じ台風の被害が予測される韓国では、政府が各自治体に対策を指示した、と報道されました。日本の場合、自治体の対策が全く報道されていないことに違和感を持ったのは、私だけでしょうか。「避難せよ」と言うのなら、避難場所をどこにつくった、という報道が求められますが、それが全く無く、「あなたの命と大切な人の命を守るため」が強調されました。
先の日本の侵略戦争で敗戦色が強まる中、空襲警報が出、避難勧告が出されると、戦場の蛸壺に似た、防空壕を各自が造って、そこに避難せよ、となりました。政府が国民を守るためやることは、空襲を阻止する軍事力発揮か、出来なければ停戦か、ですが、どちらもやらず、国民には「避難せよ」だけの個人責任押付けでした。軍国主義下の危機対応と、強力台風襲来時の対応が同じであってはなりません。
自民・公明政権は、「Gotoキャンペーン」に続いて、「Eatキャンペーン」を強行しようとしています。旅行したり、外食したりしたいのを我慢し感染拡大防止に協力して「StayHome」に努めている国民を、小馬鹿にした政策と感じるのは私だけでしょうか。「マイナンバー使用強制ポイント給付金」「アベノマスク」「一律休校」など、効果が疑問視される政策ばかりで、肝心の感染防止では、感染者が出なければ検査数を落として再感染の拡大を許す大失策を犯しました。
日本の侵略戦争では、朝鮮侵略から中国侵略、アジア太平洋地域侵攻へと拡大しながら、「大本営発表」では、国民に真実を隠し、多大な惨禍(敵も味方も)を生み出したことを「輝かしい戦果」と誇示したのです。
いま、更なる感染拡大に加え、重症患者と死者の増大が懸念される中、安倍退陣でも自公政権は「経済を回す」行政と株価つり上げの「内閣主導経済対策」を誇示し、総裁交代でも、感染拡大防止に背を向ける政治が継承されようとしています。「反省が無い」政治は、止めさせることしかありません。
最近のコメント