国民の大半が反対したオリンピック・パラリンピックを強行した菅首相は、政権維持の有利な政局にしようとしましたが、失敗し、9月末任期切れの自民党総裁選に「コロナ対策に専任(念)したい」との意味不明な言葉を残して突如出馬断念し、解散権行使放棄の首相辞任・首班指名国会となる予定です。しかし、現政権を担う自民党は、コロナ対策に専念するどころか、臨時国会を開かず1か月以上の政治空白をつくってでも、身内の権力闘争に狂奔しています。しかし国民は、コロナ対策で無為無策、失敗を反省せず、強権と迷走を繰り返してきた菅自公政権からの政権交代しかない、と思うのではないでしょうか。
オリンピックパラリンピックは「平和」「共生」など人類の理想を掲げながら、新型コロナ感染症を拡大し、いのちと暮らしを脅かすイベントとなったことを今厳しく反省しなければなりません。菅首相の辞任が、その責任をとったのであれば、この反省をはっきり述べた上で「コロナ対策に専念」と言うべきです。そして、後継首相を狙う自民党総裁候補者も、これまでのコロナ対策を反省し、国民の声に真摯に耳を傾け、責任ある対策を示さなければなりません。さらに、自民党総裁選挙と並行して臨時国会を開会し、野党の意見も聞き、従来政策の反省も含め議論することを国民は求めているのではないでしょうか。
未曽有の国民的苦難となった新型コロナ感染症への根本的対策について、国民的議論を今こそ起こしていきましょう。日本共産党は、志位委員長の党創立99周年記念講演「パンデミックと日本共産党」を基に、歴史的選挙に向けた、総選挙政策を打ち出し、共産党躍進と野党共闘勝利で政権交代の実現を目指し、「パンデミックと日本の政治変革」と後世の歴史家から評される、闘いを起こそうではありませんか。
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