総選挙結果を受けて、枝野幸男立憲民主党代表が「110議席を96に減少」させた引責辞任を表明し、代表選挙が行われます。4年前の総選挙直前に、小池百合子東京都知事の新党「希望の党」への突然合流の渦中で、枝野氏が中心となって「立憲民主党」を起ち上げ、市民と野党の共通政策・政権協力合意に基づく候補者調整を214選挙区で実現し、53選挙区で、惜敗率80%以上の大接戦を演じました。62選挙区で勝利し、石原伸晃候補等自民党主要人物を落選させ、甘利明幹事長を自民党幹事長で初の選挙区落選させる等大きな成果を上げましたが、「立憲民主党候補者を多数落選させ、政権交代不実現の引責辞任」と言っています。
しかし、政権交代を目指した、市民と野党の共通政策・政権協力合意という大義、共闘によって生まれ得る新しい政治の魅力を、様々な攻撃を打ち破って広い国民に伝え切る点で、取組が十分出来たかどうか、その時間的余裕も含め多面的総括が必要ではないでしょうか。「日本維新の会」の9年ぶり議席増(民主党から自公政権への政権交代選挙で54議席)で37に復活したことが、自公政権補完勢力の本質を露にしています。それは選挙後も、自民・公明に加え維新も一緒になって、共産党を含む野党共闘への悪罵を投げつけている状況を見れば明らかです。
こうした「野党共闘による政権交代」を潰すため、自公維新などから激しい攻撃が行われることは明らかであり、それを跳ね返して前進することこそ今一番重要なのではないでしょうか。国民から見て、野党共闘そのものが否定されたのではなく、国民に新しい政治の魅力を伝え切る頑張りが足りなかったことを厳しく反省すべきではないでしょうか。
日本共産党も議席を減少させましたが、市民と野党の共通政策・政権協力合意という大義に立って、共闘によって生まれ得る新しい政治の魅力を広く国民に伝え切る運動を旺盛に進め、来年2022年7月参院選での野党共闘勝利に向け、みんなで意気高く前進しようではありませんか。
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