「辞める」と言いながら、記者会見までして「脱原発」を訴えるなど、菅首相は次々と政策課題を打ち上げています。国民受けを狙った政策課題を口にすることで、「辞めないで」と言う世論が起きるのを期待しているかのようです。しかし、「辞めると言って与党内の『不信任決議賛成派』を切り崩し、続投して来たが、もう辞めろ」と言う声が圧倒的です。
問題は菅首相辞任後にあります。与党内での首相たらい回しに国民は厳しい目を向けています。二大政党の一方の自民党に首相候補の人物がいる、と言う国民の期待はありません。二大政党で政権交代、と言う財界シナリオは崩れ去り、「二大政党で政争のみ」として、国民の政治不信がピークに達しているのです。菅首相は、首相候補が居ない、と言う国民の政治不信を利用して、延命を図っています。
また、菅首相は「脱原発解散」をするかもしれない、と報道し、何時、何をするか、マスコミが騒いでいます。しかし、これは菅首相の思惑に乗せられることになるのではないでしょうか。これまで「何時辞める(辞めさせる)」といったやり方では、菅首相を追い込むことは出来ませんでした。今こそ、大震災・原発事故に対し、被災者救援、生活と生業の再建・地域の復興支援の政治を実現する世論と運動を起こし、その国民の力で菅首相を追い詰めることしかありません。
日本共産党は、第3回中央委総会を開いて、救援・復興支援の国民運動を進めることを決めました。その中で、来年7月15日党創立90周年に向けて、多くの国民に入党を呼びかけ、しんぶん赤旗読者拡大に取り組み、党の自力を大きくする運動を進めたいと思っています。
最近のコメント