倉敷市長選の投票者総数は12万6,111票と、児島、玉島、倉敷の三市合併以降最低。その中で、矢引亮介市長候補が1万3,477票(10.7%)を獲得。現職伊東香織市長候補は4年前の7万9,135票を11万2,634票と伸ばしましたが、棄権者が3人に2人もあり、倉敷市民が伊東市長にきちんと信任を与えたとは言えません。
さらに市議補選では、市長選よりも1万3,487票少ない投票者の中、住寄善志候補が2万1,665票(19.2%)を獲得。「伊東、伊東」と伊東市長候補とつながりがあるかのような連呼を行った伊東裕紀候補が当選しましたが、選挙公報では、経歴を明らかにせず、具体的政策も示していません。
選挙の重大争点となった倉敷駅付近鉄道高架事業について、矢引市長候補はムダ遣いの高架事業を止め、都市計画決定されている寿町踏切の地下道化を提唱。しかし、伊東市長候補はあくまで高架推進を表明し、国の公共事業バラマキにのっかって、チボリに続くムダ遣いを強行しようとしています。
2007年チボリ最終局面で、県がチボリの運営を倉敷市に押し付けようとしたとき、市議会が反対し、当時の古市市長ががんばって押し付けを許さず、結局、閉園へと進みました。これは「岡山でいらないものは倉敷でも要らない」と、10年間に及ぶチボリ反対運動の力です。
当時伊東氏は、古市市長の公約である女性副市長ならぬ「女性収入役」を務めていましたが、2007年8月に総務省復帰。しかし、11月には市長選出馬のため退官し、2008年4月市長選で古市氏を破って当時42歳で女性の全国最年少市長となりました。この市長選で伊東氏は「更地にしてはならない」と表明。2009年1月1日チボリ閉園は伊東市長のときです。
今回は伊東市長が、日本共産党を除くオール与党をバックに、国、県に鉄道高架事業を要請・推進しています。チボリに続き、税金のムダ遣いである鉄道高架の反対運動を起こしましょう。「鉄道高架よりも暮らし・福祉・教育に予算を」の市民運動です。
「鉄道高架よりもOOに予算を」と、各団体での展開が求められています。
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