このように問題を立てたら、暴力支配の被害者は北朝鮮国民・IS支配地域の住民であることは明らかです。その人びとを救い出すことはできないのか、と考えてみましょう。
ISに対する軍事行動は、テロへの報復のようなところがあり、これに対して、「憎しみの連鎖」は止めよう、という声が上がっています。軍事力以外の、共同行動で、ISの暴力支配とテロを無くす、粘り強い取り組みが求められます。
北朝鮮は国連加盟「国家」だから、「核実験」強行・軍事力威嚇外交を、止めさせるにはどうしたらよいか。経済制裁などで、「止めさせる外交」をしようとしています。アメリカ・北朝鮮間の外交交渉でなく、周辺国を含む6カ国協議の場で、北朝鮮の無法を抑え込むことが提唱されています。、
かつて「問答無用」・軍事力万能「外交」、「覇権主義」「帝国主義的」外交が流行った時代があります。日本軍国主義、ドイツナチィズム、イタリアファシズムが起こした第2次世界大戦から教訓を引き出し、国連では、国際紛争への武力行使を禁止しました。第2次大戦後は、ソ連覇権主義とアメリカ帝国主義が核兵器による威嚇競争を行いました。
核兵器を使用すれば人類を破滅させることは明らかで、核兵器使用は絶対に起こしてはならない愚挙・暴挙です。また、武力による威嚇は国連憲章違反です。いまでは国連で、核兵器全廃条約が提起されでいます。
北朝鮮の「核兵器誇示外交」は、核兵器廃絶条約が実現すれば、陽炎が陽光で消えてゆくように、無くなっていくものではないでしょうか。北朝鮮への経済制裁だけでなく、核兵器廃絶へのテーブルに着くこと、6カ国協議再開を北朝鮮に要請することではないでしょうか。
ISに対しては、報復エスカレートを止める、難民受入れ拒否・制限でなく受入拡大、また、IS支配地域からの住民救出作戦の研究などが必要ではないでしょうか。
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