神奈川県の障がい者施設で、元職員による、入所者45人の殺傷事件は「弱いもの苛め」の最たるもので、薬物依存などによる精神異常などに逃げ込むことを許さない、厳しい対応が求められます。元職員の犯行という、施設内部まで熟知し、深夜の無抵抗状態に、しかも元同僚拘束まで計画実行する、極悪非道を地で行く殺人を、絶対許してはなりません。
事件を仄めかす行動(衆院議長への手紙持参、県警による身柄拘束など)に対して、有効な対応ができていない点は厳しい反省が迫られます。犯人の元職員の言葉「障がい者は生きていても意味がない」「大量殺人は国の指示があればやる」などは、それを言っただけでも、言葉が暗示を与え行動を誘発するおそれがあり、それを見逃すことなく、厳しい対応が必要だったのではないでしょうか。
このところ、世界でテロ事件が多発しています。テロは無防備な、関係の無い一般市民を殺傷し、自らも自爆するなど、殺傷人数の多さを狙った殺人事件であり、それを恐れる人々に暴力支配を押し付けるものです。それはメディアを通じて、大きな影響を与えます。大量殺人が日常になり、まるで戦時中のような、人が殺されたり、死ぬことに感情が動かなくなる時代がつくられようとしていると思います。
障がいがあっても、人間としての人生を、つながりあって全うする、これは人間社会の進歩を表すものです。社会の進歩が見えなくなる時代は、戦争・破滅への動きが色々と出てきます。アベ政治のキナ臭さ(集団的自衛権行使容認、戦争法強行)は、侵略戦争の反省に立脚した憲法に基づく平和と民主主義の社会への進歩を目指すのでなく、その逆コースではないでしょうか。
これまでも起きた「大量無差別殺人」、新たなテロ事件など、不安が一杯ありますが、一人ひとりの尊厳を守る人間社会への進歩をうたう憲法を守って(改憲勢力3分の2に負けないで)頑張ることで、今回犠牲となられた方々へのお悔やみ・お見舞いを表明します。
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