豪雨で増水した河川が合流点で激突すると、流速の弱い方に向けて「背水」が起こります。高梁川が小田川に「背水」し、小田川が支川の、末政川、高馬川、真谷川に「背水」し、8か所もの堤防決壊を引き起こしました。この時、高梁川の合流点下流の船穂町水位計は、6日22時から7日24時までの間、最高2.2m水位上昇しています。一方、小田川の真備町上流の矢掛町東三成観測所水位計は、6日22時に4.5mの水位急上昇を記録し、7日24時には元に戻っています。6日22時~7日24時の間、この26時間が、真備町面積の約30%、1200haに4m超え、約5000万トン泥水・洪水被害を起こした時間帯です。
この時間帯に起きた、支川の異常増水、堤防決壊、一時減水位等、目視不可の深夜でしたが、住民の情報を集め、正確に記録しておかなくてはなりません。岡山県の災害検証委員会(河田惠昭委員長)、国の高梁川水系小田川堤防調査委員会(前野詩朗委員長)が、それをやっているようですが、県の方はホームページに議事録が出されていますが、国の方は公開されていません。これとは別に、国土問題研究会が調査を行って、11月17日(土)14~16:30、倉敷労働会館で「小田川はなぜ決壊したか」と題して講演を行います。
この時、国土研講演に続いて、日本共産党仁比聡平参院議員、須増伸子県議の災害支援活動報告があります。災害原因の究明と対策を住民本位に究明するとともに、被災者の実情と支援活動強化、復興への行政課題などが明らかにされるでしょう。被災者の声を広く集め、この集会が成功することを願っています。
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