小麦生産を始めて2年目。何とか120kg収穫しました。粉挽き所を捜し歩いてやっと矢掛の柚木製粉所を教えてもらいました。しかし、粉はやや色がついていて、手打ちウドンにするには、コシが出来ず、バラバラになります。「グルテン添加または強力粉を混ぜる必要がある」と教えてもらいました。
やっと「色は黒いが自家製小麦粉手打ちうどん」として一般公開にこぎつけました。事前にご連絡くだされば準備し、土・日曜日に1杯50円で食べていただけるようにします。
うどんよりもパンあるいはピザが良いのでは、と助言もいただいていますが、カマが出来ていません。カマ造りを計画していますので、パンやピザが焼けるようになったら、一般公開しますのでよろしくお願いします。
それにしても、小麦の国際価格上昇で、政府売渡価格が4月及び10月の改定で2割高となり、パンなどが1.2割程値上げされます。貧困化が進む日本で、食料こそ十分な供給で、しかも値下げの政策が必要なのにも拘らず、です。単純軽労働の安い人件費で、激安商品を氾濫させているIT関連製品生産と、食料生産は全く違います。
食糧生産・農業労働は、資本主義的効率主義の対極にあって、資本主義社会から疎外されながらも、直接生存に係わる労働として消えることはありません。実に報われない労働です。
食料生産・農業労働は所得保障がなければ続けられません。農産物販売で生計を立てるには価格保障が欠かせません。自家用菜園のような自給的な生産を含めて、農地維持のためには、宅地並み課税を止めて固定資産税の軽減が必要です。高齢化で農業が続けられなくなった農地を貸し出して一定の収入(宅地化・アパート経営よりマシな収入)が保障される仕組みも必要ではないでしょうか。
小麦生産をしながら思うことは多いのです。
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