ロシアのウクライナ侵略戦争は、人道危機と共に、食糧危機をもたらしています。ウクライナがロシア軍の爆撃下で小麦生産が困難になり、アフリカなどの食糧危機を招いていると伝えられています。戦争は命を奪い、建物・道路等を破壊し、自然を壊すので、食糧生産を失わせます。
日本も敗戦後、食糧難時代が数年続きました。その時、農漁業が全国民の命を救い、経済を復興させる原動力となりました。農林漁業は儲かる、儲からないでなく、生存に必須のもので、国の基幹産業としての保護政策が不可欠なのです。しかし現代は、すべて儲けのための生産・流通が主流となり、儲からないものは社会から切り捨てられる、新自由主義政治・経済になっています。
日本では、中山間地を中心に日本列島の広範囲に亘って、耕作放棄地、空き家が拡大を続け、止まりません。住宅地でも、かつての大団地が、高齢者居住地となり、空き家が増え、交通・買物不便が増大しています。日本列島の自然と人間生活とが、格差と破壊に晒され、政治も経済も為す術が無いように見えます。
食糧危機、人道危機を見つめ、そこからの脱却を図る、政治経済を今こそ、本気で追及しなければなりません。侵略戦争を一日も早く終わらせ、人道危機を克服する、食糧危機脱却を図る、これこそ政治経済の最重点課題ではないでしょうか。
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